API（えーぴーあい）

ラフな解説

自社なり他社なりが用意したプログラムの接続先のこと。プログラムに対して設定された形式でデータを投げかけると、回答としてデータが返ってくる。そのデータを利用して自社のサービスやWebなどの表示する場所で活用することが多い。APIを使うことを「APIを”叩く”」というので、”叩く”という表現も知っておくと良い。

元々Webサイトなどで扱うことは少なかったが、分業化、専門化していくなかでデザイン（Webサイトの見た目）と機能（表示するデータ）は分けて開発していくことが望ましくなってきているので、APIを叩いて返ってきたデータを表示するような形態が増えてきている。（JavaScriptフレームワークなどがこの手の開発に適している）

解説

定義

APIとは、「アプリケーション・プログラミング・インタフェース（Application Programming Interface）」の略で、「エーピーアイ」と読みます。アプリケーション、つまりソフトウェアやプログラムやWebサービスの一部を公開する手段を示す言葉です。「インタフェース」は「接点」のことなので、APIは「アプリケーション同士の接点」とも言いかえられます。

DQ SQUARE (IPA)

他のシステムで生成されるデータやシステムの機能を外部から利用できるようにするためのものです。

メリット

なによりも開発した機能の再利用が可能になることです。これにより、類似の機能はAPIを利用して、開発期間の短縮や、品質の向上を目指します。このため、外部（自社以外）には公開せず、自社内でAPIとして利用するようなケースも多いです。

また、APIを一般の方向けに開放することで、新しい機能やサービス開発の基盤として提供することができます。APIへの接続や、やり取りするデータ量や計算量から課金をするようなケースもあり開発者としての収入源ともなります。

デメリット

APIを利用することは、APIによって開発されたサービスはAPIによってロックされている状態となります。APIが更新されることや、停止することの影響を受けることになるのでAPIに依存することはデメリットと考えられます。

デジタルマーケティングでよく見かけるAPI

Google アナリティクス API：　Googleが提供するオンラインコンテンツとユーザーの接点に関するデータを収集、設定、レポートするためのAPIです。

Google Ads API：　Googleの広告プラットフォームであるGoogle Ads（旧称Google AdWords）のAPIです。キャンペーンの管理、広告の最適化、レポートの生成などを自動化するのに利用されます。

Twitter API：　Twitterが提供するツイート、ダイレクトメッセージ、スペース、リスト、ユーザーなど、Twitterの主要な機能が扱えます。

Meta Marketing API：　Facebookの広告プラットフォームのためのAPIで、広告キャンペーン、広告セット、広告の作成、編集、管理を自動化するために使用されます。

HubSpot API：　HubSpotはCRM、セールス、カスタマーサービス、マーケティング自動化のプラットフォームで、これら全ての機能に対応したAPIを提供しています。

Salesforce プラットフォーム API：　CRMの有名製品であるSalesforceのAPIです。マーケティング、セールス、サービスなど、顧客体験全体を統合するために使用されます。